SmallBiz Practice Guide シリーズ
SmallBiz経営を強くするための実践ガイド
SmallBiz(スモールビジネス)は、大企業のやり方をそのまま縮小しても上手くいきません。
経営者の価値観、資源の使い方、チームの動き方、顧客との距離、事業のリズムなど、前提が大きく異なるからです。
SmallBiz Practice Guide シリーズは、こうしたSmallBizならではの
「意思決定」「成長」「組織づくり」を、実務で使いやすい形に整理した実践ガイドです。
各書籍はそれぞれ独立してお読みいただけますが、
全体としては SmallBiz の成長を
「持続」→「質的変化」→「量的変化」→「戦略体系の俯瞰」
へ進めていく一連の流れとして構成しています。
本シリーズでは、「スモールビジネス」という言葉を、一般的な“小規模事業”という意味では使っていません。
オーナー社長が意思決定の中心に立ち、限られた資源を活かしながら、自分たちらしい成長を目指す独立企業を指して用いています。
当サイト(smallbiz.jp)では、この独自に定義したスモールビジネスを
「SmallBiz」という固有カテゴリー名で統一しています。
詳しい背景や定義については、「SmallBizとは」のページで説明しています。
1. スモールビジネスの持続的成長戦略
― SmallBizが長く続くための“営みの設計図”

この本が扱うテーマ
SmallBizがまず身につけるべきなのは、「長く続くための土台づくり」です。
本書では、オーナー社長が日々の判断を積み重ねるうえで必要な「思考の原理」を整理しています。
SmallBizが持続的に成長するためには、次の3つの壁を乗り越える必要があります。
- 市場限界の壁
- 価値の差別化の壁
- 競争優位の確立の壁
本書では、これらを乗り越えるための3つのアプローチを紹介しています。
- ビジネスネットワーク戦略(BNS)
- 共有価値創造戦略(CSV)
- 強み活用戦略(SBS)
本書の位置づけ
SmallBiz実践体系の「第1ステップ」にあたる一冊です。
「とにかく続く事業にしたい」「足元の土台を固めたい」と考えている社長が、
まず押さえておくべき考え方を整理するための土台として位置づけています。
こんな社長に向いています
- 売上はあるが、「この先10年続くか」と問われると不安がある
- 目先の案件や補助金に振り回されず、腰の据わった軸を持ちたい
- 自社の強みやネットワークを、もっと戦略的に活かしたい
2. スモールビジネスの質的成長戦略
―「実感・共感・持続」で事業の質を高める

この本が扱うテーマ
SmallBizの成長は、売上や利益だけでは測れません。
経営者自身が事業に「意味づけ」をしながら行動することで、事業の「質」が高まっていきます。
SmallBizが質的に成長するためには、次の3つの壁を乗り越える必要があります。
- 成果が見えにくい壁
- 意義が伝わりにくい壁
- 行動が定着しにくい壁
本書では、これに対抗する3つのアプローチを紹介しています。
・実感戦略(VPS)
・共感戦略(SPS)
・持続戦略(AAS)
本書の位置づけ
SmallBiz実践体系の「第2ステップ(内的成長)」にあたります。
経営者自身の行動の質を高め、事業に「深み」と「方向性」をもたらす段階を扱っています。
こんな社長に向いています
- 事業は回っているが、「何のためにやっているのか」を言葉にしきれていない
- スタッフや周囲に事業の意義をうまく伝えられず、温度差を感じている
- 新しい取り組みが続かず、「やっては止める」の繰り返しになっている
3. スモールビジネスの量的成長戦略
― SmallBizが“無理なく広がる”ための成長設計

この本が扱うテーマ
SmallBizが規模を広げようとするとき、立ちはだかる壁は少なくありません。
本書では、特に次の6つの壁に注目しています。
- 再現性の壁
- 時間の壁
- 人材制約の壁
- 採算悪化の壁
- 顧客維持の壁
- 意思統一の壁
これらを突破するための3つのアプローチとして、次の戦略を紹介しています。
- 再現戦略(RPS)
- 資源戦略(RES)
- 共創戦略(CCS)
本書の位置づけ
SmallBiz実践体系の「第3ステップ(外的成長)」にあたる一冊です。
「売上を伸ばすこと」そのものではなく、SmallBizとして無理のない広がり方を設計することに焦点を当てています。
こんな社長に向いています
- もう少し規模を広げたいが、「どこまで広げるか」の基準が決まっていない
- 人を増やしても忙しさが変わらず、管理も難しくなってきている
- 業務の属人化や、拠点・チーム間のバラつきに課題を感じている
4. スモールビジネスの戦略サファリ
― 9つの戦略を「動物の物語」で楽しくつかむ、SmallBiz戦略入門

この本が扱うテーマ
SmallBiz経営者が直面する9つの「壁」と、それに対応する9つの戦略を、物語形式で学べるガイドです。
- ビジネスネットワーク戦略(BNS)→クモ
- 共通価値創造戦略(CSV)→イルカ
- 強み活用戦略(SBS)→トラ
- 実感戦略(VPS)→ネズミ
- 共感戦略(SPS)→パンダ
- 持続戦略(AAS)→カメ
- 再現戦略(RPS)→ハチ
- 資源戦略(RES)→リス
- 共創戦略(CCS)→オオカミ
登場人物たちの対話を通じて、
自社にとって今どの戦略が必要なのか、どの順番で取り入れるべきなのかをイメージしやすくなります。
本書の位置づけ
SmallBiz実践体系の「俯瞰版(戦略全体地図)」にあたります。
シリーズ全体を「戦略の森」として一望し、実践にどうつなげるかを考えるためのガイドブックです。
こんな社長に向いています
- まずは全体像をつかんでから、どの本から読むか決めたい
- 論理だけでなく、物語や比喩を通じて戦略をイメージしたい
- 幹部やチームと一緒に、「うちに合う戦略はどれか」を話し合う素材が欲しい
SmallBiz Practice Guide シリーズの読み進め方(推奨)
基本的な読み進め方の目安は、次の通りです。
- 持続的成長戦略
SmallBiz経営の土台をつくる(長く続けるための原理) - 質的成長戦略
経営者自身の行動の意味づけと深まり(質の変化) - 量的成長戦略
無理のないスケールを設計する(量の変化) - 戦略サファリ
9つの戦略体系を物語で俯瞰し、実践へ接続
この流れは、SmallBizが
「続く」→「深まる」→「広がる」→「選べる」
という自然な成長順序に沿って設計しています。
もちろん、関心の強いテーマからお読みいただいて構いませんが、
会社の成長軌道をじっくり設計したい場合は、上記の順番で読み進めていただくと理解が深まりやすくなります。
